法律的に見てみると－日野皓正ビンタ事件

今回の、日野皓正氏の事件は、
構造的に上のケースと同じです。

客としては、きちんと予約した料理が出てきて、
楽しく食事ができればそれでいい。
それがなされなかったら料金は払わない。
それ以上に損害が発生したら賠償してもらう、
それだけの関係です。

シェフが見習いの少年をどやしつけていようが、
包丁で叩いていようが、それは店の内部の話であって、
客は無関係のはずです。

今回の事件で言えば、約束した演奏を提供してもらえなかったという
現実に対してどう対処するか、
それはコンサートを見に行った客一人一人が考えることです。

あとは、少年と日野皓正氏の関係ですが、
ここには他の人が介入する理由はありません。
両者(少年側は親も含めて)で解決すればいいことです。

以上が今回の事件の法律的な整理となります。
法律的に整理すると、案外分かりやすくないですか？
離婚事件なんかも、感情論と法律論を区別して
整理しないと収集がつかなくなります。

ただし、離婚事件では、感情論を解決せずして、
真の解決はあり得ません。
そこが、私ら弁護士の腕の見せ所でもあるわけです。 以上